| 「写真」とは「真を写す」?・・・その一 | |
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世界でphotographを「真を写す」つまり写真と訳したのは日本と韓国(おそらく北朝鮮も)だけ。ただし韓国ではサジンと発音する。漢字で書くと同じ字を使う。これは日本から写真が持ち込まれたからだと思われる。
1839年にダゲレオタイプ(今で言うところの写真・写真機)が発明され、世界に広まった。日本では当初、印影鏡・留影鏡・魔術箱などと言われ、中でも傑作なのは殺人箱。中国では、写真は相片、照片。写真機は相机、照相机と言う。机は機のこと。 |
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写真は日本で発明されたわけではないので、もとになる外来語があってそれを翻訳したと考えるのが自然だが、ダゲレオタイプをダゲレオ式とかダゲレオ型では何の事か分からない。実はダゲレオタイプが発明された時点で、photographという単語は無かった。3年後1842年、ジョン・ハーシェル(英)の造語で、photo・・・光(ラテン語)、graph・・・画くの意で、むしろ「光画」と訳すのが妥当と思われる。因みに、ハーシェルの写真に関する造語はこの他にもNegative、Positiveがある。
幕末から明治にかけて、西洋からさまざまな文物が日本に入って来た。それを日本人は主に漢字二文字に置きかえた。物理、科学、化学、哲学・・・などなど。しかしダゲレオタイプ或はphotographを写真とは翻訳しなかった。ダゲレオタイプを銀板写真と言うのは、もっと後々の事である。 実は日本で「写真」という言葉が使われたのは、今から230年前(ダゲレオタイプが発明される75年前)、中国では1250年前からなのだが・・・・・・・ その前に。 ■ 「写真」とは「真を写す」??? 写真、つまり「写」と「真」の語源を考えてみよう。
(角川漢和中辞典に拠る) 写→寫 旧字体の☆(註:「寫」のうかんむりのない字)が音を表し、卸(シャ)からきている。物を選んできて、家の中に移し、卸すことが原義。ひいて、ものをうつしとる意となった。 真→眞 この字をさかさにすると人がたつ形となり、眞は人がさかさになっている形である。顛倒の意。まことに意に用いるのは信の借用。 と言うわけで「写真」は物を運んで来て家の中に移し、さかさまに卸すことになり「真を写す」という意味は無い。 ここで「カメラオブスキュラ」(Camera Obscura ラテン語)の登場となる。 Camera・・・小さい部屋 Obscura・・・暗い つまり暗くて小さい部屋の意(イラスト参照)。遠くの風景がピンホールを通って暗い部屋にさかさまに投影される。まさに漢字の語源「写真」そのもの。ただしこの漢字が出来た頃、カメラオブスキュラは存在していない。 |
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使用起源は不明だが、おそらく13世紀頃、画家が正確なスケットのため使い始めたと思われる。間もなくレンズの発明と、反射鏡を45°に取付けたことにより携帯用の小型になった。16世紀にはレオナルド・ダビンチが使用したと言う記録がある。
日本には、江戸中期(1764年)オランダより輸入され、オランダ語でドンクル・カームルと呼ばれた。それを使用して絵を画いたのが有名な平賀源内と司馬江漢(浮世絵師・油絵画家・蘭学者)。そして「写真鏡」と命名した。 前述の如く「写真」に「真を写す」の意味が無いのに何故「写真」鏡と名付けたのか。ここで杜甫が登場する。 |
| 次回は...... 「写真」とは「真を写す」?・・・その二 |